【電脳九龍城】またの名をウェアハウス川崎
こんにちは、白湯です!
みなさんは九龍城(砦)はご存じですか?
かつて香港にあった世界最大のスラム街で、下の階は下水が滴り落ちてくるという話や犯罪が蔓延っていたという話はあるものの、ここの住人は役割をもって過ごしていた……という何とも不思議な場所です。
現在は取り壊されてしまいましたが、その雰囲気を再現・モチーフにしたゲームセンター。それが、今回行った『ウェアハウス川崎店』になります。
その気合ぶりは、香港のゴミを国際便で取り寄せるほど。
残念ながら11月17日に閉店することが決まり、Twitterのトレンドにもなりました。これで知った人もいるのではないでしょうか(私はそのクチ)。
私が行ったのは閉店四日前の11月13日になります。
↓↓↓
入り口からもうすでに別世界感が。
因みにこの扉、「プシューゥッッ」と音を立てながら空きます。アトラクションも入り口が雰囲気の決め手と言いますし、完璧です……!!
このゲームセンターは、
という構成になっているため、
「扉を開いたら、入り口だけじゃん」
とならないのが好印象。駐車場からの入り口もあり、そこも雰囲気抜群です。
中はとても暗いです。
どのくらい暗いかというと、ISOを3200くらいにしても、SSが十分に取れないレベル。
1Fに関しては、スマホ撮りと動画撮影で雰囲気を。という感じで。
2Fにいくと、吹き抜けになっていました。
郵便受けがあったり、換気扇があったり、食べ物屋さんから自販機まで置いてあったので、一区画を切り取ってきたかのような生活感がありました。
自販機が特に顕著なんですが、汚し方うますぎませんかっ……!?
これを塗装したり、剥げさせたり、接着したりするには途方もない苦労があったことでしょう……。張り紙とかも、こう、若干雨ざらしになったシワと接着感が絶妙なんですよね。
2Fはトイレも凄かったです。
雰囲気づくりやばくないですか!?(語彙力↓)
若干『梅毒』やら『淋病』やらのチラシがある隣で排尿するには気が引けますが、ここでしか発露しない感情(おそらく海外に行ったら似たような気持ちになる場所があるかもしれない)だと考えると、このもにょっと感は貴重です。
本当にクオリティが高いので、ジオラマの中に入り込んだ人形になった気分です。
3Fは2Fの吹き抜けになっていた部分から2Fを見下ろすことが出来ます。
これまたうまいなぁ。
と思わせるのが、下ではチラッとしか見えなかった要素が3Fになると目線の高さになって、見れるようになるんですね。
また2Fの視線誘導的には、吹き抜けのこちら側を見る形になって、この風景は3Fになって、「お、こっちもこうなっていたのか」と思わせてくれるという。
簡単に言えば、『飽きない設計』なんですね。(遊んでますが)
因みに自販機以外の機械にもこういった塗装が施されています。
珍しさとボタン形式なのが、個人的に刺さります。
最後にこんな感じの像を撮りつつ、撮影は終了です。
なぜに赤いライト……。
あとがき
ウェアハウス川崎。
初めて行ったところでしたが、レトロゲーム(魔界村とかメビウスとか50円のやつ)があったり、マリオカート初号機みたいなコントローラーでドットの世界を走るものがあったりと、塗装だけではなく、ゲームセンターとしての年季を感じる場所でした。
2Fの少しゲーセンコーナーに入る前に、周りは九龍城風、やってるゲームは『Dance Dance Revoltion』という空間があって、このちぐはぐ感面白いなって思ってました。
上に行くにつれ、どんどんお洒落になっていくのも面白かったです。
4Fのビリヤード・ダーツコーナーはさながら、バーのような雰囲気で。(おしぼり を取ることが出来たんですが、熱すぎてとれませんでした……(;´・ω・))
ひとつのゲームセンターとくくるには惜しいくらいのハイクオリティでした。塗装や設置がどう考えても、プロの仕事じゃん……となります。
まるで、ひとつのアトラクションを体験したような気分でした!なくなってしまったのは惜しいですが、長年お疲れさまでしたっ!
こういった無くなってしまったものを残していくのもカメラならでは、だと思っていますので、思い出したときの資料になれば幸いです。
では、また。